カラーリングで茶髪にするメカニズム、白髪染めとの違い

ヘアカラーリングおしゃれ染めを使うと、なぜ黒髪が茶髪に染まるのでしょうか?
一緒に白髪も染まるのでしょうか?

おしゃれ染めで茶髪に染めることと、茶髪に仕上がる白髪染めとの違いは
どこにあるのでしょうか。

化学薬品としての化学反応などの仕組みから解説いたします。

ユーメラニンとフェオメラニン

髪の内部にはメラニン色素があり、この色素が髪の毛の色として見えている。

このメラニン色素にはユーメラニンとフェオメラニンの2種類があり、
ユーメラニンが多いほど黒や茶色に近づき、
フェオメラニンが多いほど黄色に近くなっていく。
その中間が赤毛など、割合によって様々な髪色になりえます。

日本人の黒髪はほぼユーメラニンで構成されていてフェオメラニンは少ない。
フェオメラニンが多いと欧米人のような金髪になっていく。

白髪はメラニン色素の色が抜けた髪の毛であり、束で遠くから見ると銀色、
1本1本は白く見えるが、実際は無色透明に近い毛である。
色が薄い毛という言い方もできる。

二剤混合式オシャレ染め

市販のヘアカラーリング剤や美容院のカラーリング剤は、
白髪染めに対して、おしゃれ染めあるいはファッションカラーなどと
呼ばれたりもしますが、1剤と2剤という2つの薬剤が用意されており、
これらを混ぜて化学反応させて使います。

【1剤】酸化染料、アルカリ剤(アンモニア)

【2剤】酸化剤(過酸化水素水)

この2つを混ぜるとどうなるのか?

  • 1剤アルカリ剤(主にアンモニア)
    →キューティクルを開く
    →2剤の過酸化水素水を分解 →酸素が発生
  • 発生した酸素が1剤の酸化染料を発色させる
    →色付く、カラーに見える

ヘアカラーリングのメカニズム

二剤を混ぜたヘアカラーリング剤の混合液を髪に塗ると、
1剤のアルカリ剤が毛髪の表面にあるキューティクルを開き、
混合液が髪の内部へ流れ込む。

混合の化学反応で発生した酸素が髪の黒の素を形成しているメラニン色素を
脱色させるとともに、酸化染料を発色させ、髪の内部に定着。

染料は結合状態になり巨大化するので、キューティクルから出てこれない、
さらにキューティクルが閉じますので完全に密閉される。
つまり色落ちしない。

これで髪の毛がカラーリング、髪に色がついているように見えるわけです。
いつもはメラニン色素ユーメラニンの黒が見えていたというわけ。
染めた後は、発色して髪内部に定着した酸化染料の色が見えている。

茶髪だけでなく金髪も赤髪も、染料の調合を変えるだけで、
化学的な薬品の仕組みや反応は基本的に同じ。

実は、白髪染めも同じ化学薬品を使った化学反応によるメカニズム。

オシャレ染めと白髪染めの違い

オシャレ染めと白髪染めは、元々同じカラーリング剤でした。
含まれる薬品の配合や調合を変えることで特徴や特性を変えた。

オシャレ染めのヘアカラーリングは、元の髪色を抜くことが先決。
日本人の黒髪はメラニン色素ユーメラニンの黒を抜かなければ、
希望の色に染めていけませんので。
よってブリーチ力(脱色力)が強くなっている。

逆に白髪染めは、白髪を染めることが目的。
白髪は何らかの理由で色素が無い無色透明に近い髪の毛ですので、
色を抜くことは、さほど必要ではありません。
残った色を取ればよいだけですから。
むしろ色が無い毛を強くしっかり濃く染める必要がある。
よって白髪染めは染毛力のほうが強くなっている。

オシャレ染めと白髪染めを混ぜるとそのカラーは?

カラーリングで白髪は染まらない

おしゃれ染めヘアカラーリングで茶髪に染めるとき、
数本の白髪が生えていたとします。

特に気にしないで白髪が生えたまま強引に染めてみると、
黒髪が茶色に染まるのは当たり前のことですが、
生えていたわずかな白髪はどうなるのか?

白髪は金色に近い色に変色するか、そのまま白い毛で残るかどちらか。
茶色い毛に染まることはありません。
染毛力の弱いオシャレ染めだからです。

オシャレ染めヘアカラーリングの脱色力が強いのは前述の通りですが、
白髪は既に色が抜けた髪ですので色を抜くブリーチをしても
あまり意味がありません。
そしてそれなりの弱めの染毛力では白髪に色が定着しない。

白髪を染めて茶髪にしたいのなら、白髪染めを使うこと。
オシャレ染めカラーリングで白髪は染まらないのですから。

白髪染めで真っ黒な髪の毛になるのが嫌だという人、
茶色に明るいオシャレ染めをしている人などもご安心ください。
ブラウン系の仕上がり色の白髪染めもありますので、それらを選べば、
白髪染めだけで茶髪にすることができます。

グレーカラー

髪の毛は色が薄いほど明るい色味、濃いほど暗い色味になる。
ブリーチは髪の毛のメラニン色素ユーメラニンを抜くことで黒髪を
明るい髪色にしています。

白髪は色が抜けている状態ですので、どちらかと言えば明るい色の毛、
あるいは薄い色の毛に属します。

白髪染めのことを美容室ではグレーカラーと呼んだりしますが、
白髪を染めるためにプロの美容師は毛を暗く濃く染めます。
これが基本的な白髪の染め方。

よって「白髪染めを明るい髪色でしてほしい」などとリクエストすると、
美容師は嫌な顔をするか、無理だと断ります。

明るい色を暗く染めようとしている、薄い色に濃い色をつけようとしている。
これに対して明るく薄くしてほしいというリクエストですから、
断られても無理はありません。

ヘアマニキュア(半永久染毛剤)

白髪染めにはヘアマニキュアと呼ばれる部類のものがあり、
上記でご説明してきました混ぜて使う二剤式が永久染毛剤と呼ばれるのに対して、
ヘアマニキュアは半永久染毛剤となります。

白髪染めトリートメントや白髪染めシャンプーがヘアマニキュアにあたり、
混ぜないでそのまま使いうタイプ。
髪の表面を染めるだけなので長持ちはしにくく色落ちも早いものの、
植物染料を中心に優しい天然成分で構成されているため、
髪や頭皮にダメージが少ない。
化学薬品を使っていないのでツンとした嫌なニオイもしません。
むしろ香料のようなよい香りの商品が多い。

1度では染まらず、数回でゆっくり染まっていき、色落ちも早いのですが、
髪や頭皮に負担がほとんどないことで毎日使えるという利点があります。

酸化染料ジアミンにアレルギーがある方はもちろん、健康体の人であっても
白髪隠しは継続するものですから体への有害性は無いほうがよい。
頭皮を傷めることは健康被害でもあり、髪が縮れてしまったり、
抜け毛が増えるなど将来的な薄毛リスクまで考えれば、
とてもよい白髪染めであると人気になっています。

白髪染めトリートメント

白髪染めトリートメントはヘアマニキュア。
天然成分で作られているので、髪や頭皮にダメージがほぼ無く、
安心して毎日使えます。

二剤式と違って、一度の使い切りではありませんので、
何回でも分けて使えるのもうれしい。

クリーム状ですので、狙ったところをピンポイントに染めることができ、
部分染めに最適。
染めてもすぐに生えてきてしまう、根本・生え際・分け目のキラキラ
白い部分もこまめに、的確に染めていける。

トリートメントとしてヘアケア効果が見込める美容成分が入っている
製品も多く、二剤式のように髪や頭皮が傷む心配どころか、
髪を染めて使うほど髪が艶やかで指通りよくなっていく。

使ったことが無い方も、まずは毎月の美容室や、二剤式を使ったセルフ
白髪染めの、つなぎとして部分染めにお使いになるとよいでしょう。
もちろん慣れれば、白髪染めトリートメントだけで完全な白髪ケアが
できますので、ぜひお試しください。

★当サイトおすすめの白髪染めトリートメントはこちら
茶髪にしたい白髪染め人気ランキング

関連記事

どのような化学反応から白髪染め薬剤で脱色し茶髪に染まるのか
白髪がオシャレ染めで明るく染まらないのはなぜ?白髪染めを使いましょう
茶色の白髪染めで黒髪も染まるか?ヘアカラーおしゃれ染めとの違い
白髪あるけど明るい色でカラーリングしたいときの白髪染め色選び
茶髪ヘアカラー失敗。明るすぎた対処は白髪染めかオシャレ染めを使うか
おしゃれ染めで茶髪にした後で白髪、黒のカラートリートメントで染めると?
白髪染めで明るい茶色にならないから追加でオシャレ染めする
白髪あるのにオシャレ染めでカラーリングしたらどうなる?
白髪染めで黒髪か茶髪にするかの違い
白髪と黒髪を一緒に茶髪にできる市販の白髪染めは?

フォローする