美容院では白髪染めとヘアカラーを混ぜるの?

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美容院では白髪染めとヘアカラーを混ぜるのでしょうか。

白髪染めとヘアカラーの違い

ヘアカラー、いわゆるオシャレ染めというのは、二剤を混合させて作っていきます。

薬品の化学反応によるブリーチ脱色作用と着色作用で髪を染めていくわけですが、白髪染めというものはなく、ヘアカラーを白髪向けとして色濃く髪を染めるようにしたものが、白髪染めと呼ばれているだけ。

白髪染めとおしゃれ染めを混ぜる?併用でカラーは何色に?

美容院ではオシャレ染めと白髪染めを分ける意味はなく、どちらについてもヘアカラーで統一されている。
お客様の要望や提案をするのに「白髪染め」という言葉は使います。

メニューではグレイカラー(グレーカラー)と表記して、カラーリングのファッションカラーと区別しているはず。

ヘアカラーは薬剤を混ぜて作る、白髪染めも

ヘアカラーというのは上記の通り複数の薬剤を混ぜて作る。

市販のオシャレ染めや白髪染めも1剤を2剤を混ぜて化学反応させた混合液で髪を染めることは、セルフで染めたことがあればご存知でしょう。
それと同じ原理で染毛する仕組み。

美容師の場合は、多数ある1剤や2剤を複雑に混ぜて調合します。
目指す髪色はもちろんのこと、髪質、ダメージや傷みなど髪の状態、ヘアスタイル、あらゆる内容を加味してその場限りのヘアカラー剤を作り出す。
まさにプロのテクニック。

ダブルカラー

美容師のテクニックにダブルカラーというものがあります。

ブリーチで髪の脱色をして金髪のようにハイトーンにしてから、白髪染めで染める。
明るい髪色に染めやすい。但し髪のダメージがやや大きいので好まない美容師も。

もうひとつは頭髪全体をオシャレ染めで染めて、新しく生えてきた根元の白い部分だけ、あるいは部分的に生えた白髪だけ白髪染めで染める。
2つのヘアカラーでそれぞれ部分染めしていくことになります。
これは色の変わり目のグラデーションや2種類の色での統一感を実現するに
ハイセンスな色感覚がなくてはなりませんし、手間や技術面を考えると美容師は面倒で嫌がる可能性が高い。

単純に全頭オシャレ染めして、連続で白髪染めをすることもあり得ますが、髪や頭皮のダメージも酷です。料金も2倍取られるかもしれません。

オシャレ染めヘアカラーが長持ちするテクニック

ヘアカラーを通常のオシャレ染めとして使うときに、色がしっかりついて色味を長持ちすることを目的として、ヘアカラーの薬剤に白髪染めをいくらか混ぜるというテクニックもあり得ます。

白髪染めというのは色の抜けた白い毛、薄い色を濃く色付けるという目的があり作られていますから、これをヘアカラーにちょっと混ぜてあげれば、髪の色に深みがでて、なおかつ色落ちしにくくオシャレ染めが長持ちするというわけ。

厳密にダブルカラーとは違いますが少し似ていますね。

美容院、白髪染めとカラー混ぜる?

このように美容院では多数の薬剤を混ぜて白髪染めやオシャレ染めを作っているのですが、ご説明しました通り、美容師にとってはオシャレ染めも白髪染めも同じヘアカラーとして扱っているだけ。

複数の薬剤を混ぜるのですが、それは美容師の知識と経験があってのテクニック。
一般人が市販のオシャレ染めと白髪染めを混ぜて使うことは、髪や頭皮のダメージも気になりますし、薬品の化学反応を考えても危険です、絶対に止めましょう。

白髪染め、美容院で染める髪色は?

白髪染めを美容院でするときに、染める髪色は何色にしたらよいのでしょうか?

そして美容院で茶髪にできるのかどうか。

白髪染めの基本はブラック

白髪染めは白髪を染めることが目的。
日本人であれば生まれつきの髪色である黒に対して、白い毛を見えにくく、見えなくしたいわけですからブラックで染めていきます。

このとき白髪も黒髪もブラックに染まり、全体が黒髪に染まって、白髪は隠されます。

美容院で白髪染め

美容院で「白髪染めをお願いします」とオーダーしたり、逆に「白髪染めしますね」と美容師に提案されたりはしますが、白髪染めという注文表示をあまり見たことがないと思います。

美容院では白髪染めとオシャレ染めの区別はありません。
ヘアカラーの染料が同じかほぼ同じだからです。

染める髪色やそれぞれの髪質そしてヘアスタイルを加味して、それに合わせた二剤を選択して混合させ、液剤を作っているのです。
これはプロの美容師が持つ経験や知識がなければできないこと。

つまり美容院で白髪染めをするという作業はヘアカラーの作業のこと。ヘアカラーという注文や価格の表示はあっても白髪染めというのは無い、それには上記のような理由から。
もちろん「白髪染め」という言葉は使ってよいですし、美容師もそう言いますよね。

白髪が少ない人の白髪染め

白髪が少ない人に白髪染めする場合は、その白髪を染める色に合わせて全体を染めるという手法もありますが、極端に白髪が少ない場合には、それらをカットして取り除き、残りの黒髪を自由に染めていきます。

髪染めはこれが最も簡単なのですが、各所に数本くらいの白髪ならまだしも、一定量越えたら、さすがの美容師も全てを切ってでは対処できません。
見落としがあったら大変ですからね。

それと後日に髪が伸びてきた際に、切った白髪がピンとはねて目立つので、あまりよろしくありません。

基本的には白髪が少なくても白髪染め目的のヘアカラーをしていくことになります。

極端に明るい髪色に染める場合は、白髪をほぼ無視して染めても保護色になるので、白髪はいくらかカットするか放置でもよい。但し白髪が少ない人限定です、黒髪を明るい色に染めることがベースになりますので。

美容院の白髪染めで茶髪にする

美容院で白髪染めをするときに、明るい髪色にしてほしいと希望を伝えると、「白髪染めだから明るい髪色は無理だよ」と美容師に断られたり、嫌な顔をされることがあります。

白髪が少ないほど黒髪を染めることがベースになりますので、あまり明るい色を選択してしまうと本来の目的である白髪が染まらないというジレンマに陥るのです。オシャレ染めに近いという感じで。

白髪が染まる濃い色味で染めれば黒髪も白髪も同時に染まるというわけ。
だから美容師としては暗い重い色を選択せざるをえない。

逆に白髪が多いなら、白髪を染めるヘアカラーをしていきますので、明るい髪色にするのは簡単です。ただ、この場合、黒髪をカットして取り除くか無視するような手法になりますので、全頭白髪に近いレベルの方にしか適用できないでしょう。

美容院か市販の白髪染めか

美容院では美容師がきれいに白髪染めしてくれますが、市販の白髪染めもきちんと髪を染めることができます。

さらに市販の白髪染めには仕上がり髪色イメージに明るい髪色が用意されています。

ブラウン、ダークブラウン、ライトブラウンなどがそうです。
白髪染めで茶髪にできます。

黒髪も一緒に染まりますので、白髪が多い少ないは関係ありません。

白髪染めを美容院で染めても、市販品で染めても、どちらでも染めることはできますが、特に明るい髪にしたいなら、市販の白髪染めを使うのがよいかもしれません。

セルフで白髪染め

市販の白髪染めであれば、自宅で自分で白髪を染めることができます。空いた時間にすぐできて、美容院よりも安くて経済的。

特に美容師に断られがちな明るい髪色、茶髪にも簡単に染められますので、お試しになってみてはいかがでしょうか。

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