白髪ぼかしという髪の染め方、白髪ケアの仕方は
男性用カラーなのでしょうか。
なぜ女性ではなくメンズに白髪ぼかしが定着しつつあるのか、
白髪染めとの違いをヒントに考えてみましょう。
目次
白髪ぼかしと白髪染めの違いとは?
白髪ぼかしと白髪染めの違いですが、文字通り、
白髪をぼかす、のか、染める(隠す)のかという違い。
白髪染めの染めるメカニズムは黒色(ブラック)もしくは
茶色(ダークブラウン)といった比較的濃い色を目指して
色素の抜けた毛である白髪をしっかり染め上げていく。
髪の色を変える目的があります。
一方で、白髪ぼかしのやり方、染め方ですが、使う色味が
ブラック、ダークブラウンと同じではあるものの、
髪の根本を中心に全体を、あるいは部分的に軽く色付けしていく。
仕上がり髪色がグレーの淡い色合いになるように染める。
つまり、白髪染めのほうは白くなっている頭髪を若い頃の髪色に
戻すという染毛イメージであり、
白髪ぼかしでははっきりとした原色のように染めずに
淡い色にすることで、残っている黒髪と白髪の境界をわかり難くする
カモフラージュ。
グラデーションをうまく活用してかつての髪色に少しだけ近づける、
見た目年齢がやや若返るというイメージです。
白髪ぼかし染めとは男性のカラー?
白髪ぼかしというのは主に男性に定着した染め方。
白髪隠しではないことに理由があります。
女性は若さを保つため、周囲に若く見られたい願望から、
アンチエイジングを目的として、
白髪が生えているヘアースタイルを好まない傾向がある。
30代、40代ではほぼ全ての女性がそうでしょう。
20代以下ならなおさら。
男性は白髪を堂々と見せてもよい、という方が一定数おり、
それでもあまりに老け込んでいるのは嫌だ、という考え方から、
中年男性を中心にして、それなりの老いを認めつつ、
白髪の印象を抑える、ソフトにする効果を狙う。
それが白髪ぼかし。
白髪が生えた頭髪でも若さやエネルギッシュさを残せる。
そして紳士としてのおしゃれ。
ロマンスグレーのダンディズムも魅せられるというわけ。
白髪ぼかしのメリット
白髪ぼかしにメリットはあるのでしょうか。
通常の白髪染めは白髪を染めること、それにより
白髪を隠すことが目的になっています。
故に一度で細部や毛先、根本に至るまできっちりと染められ
施術後は全く白髪が目立たない髪の印象にできます。
一度のケアでぬかりなく染められるわけですから、
染め終わった直後から若々しい見た目を取り戻せるものの、
その変化のギャップが大きくなることで、周囲の知人や友人、
家族、職場の同僚などよく接する方々には髪を染めたこと、
白髪を隠したことがすぐにバレてしまいます。
あるいは最近の市販品の白髪染めでセルフケアをすると、
色持ちが良くなるように作られている製品も増えていることもあり、
しばらくして新たに伸びてくる白髪、その根元の色との
ギャップが大きくて目立ちやすくなるという注意点も逆に困りもの。
白髪ぼかしは染めて隠すのではなく白髪混じりの髪色を
上手く活かしつつ、目立ちすぎないようにしていくだけですので、
染めた直後もナチュラル。
色合いが淡いことで、当人でさえも施術前後の違いがわかりにくい程。
周囲の人間も変化に気付くこともありません。
染めて数週間後に、頭髪が伸びて白髪の割合が増えてきたとしても
目立ちにくいので、多忙で細やかに白髪染めする時間が無いという場合でも
しばらくの間は白髪ケアをしなくてもよい見た目がキープし続けられます。
根本がキラキラ白く伸びてきた、急いで染めなくてはいけない、
などという悩みとは無縁です。
また、上手にグレーカラーを追加して白髪ぼかしできますと、
年相応のイメージが損なわれることなく、自然に白髪だけが
減らせたように見せられる。
グレーカラーを入れているのに若々しくなるというメリット
は見逃せません。
白髪ぼかしのデメリット
白髪ぼかしのデメリットですが、前述の通り白髪をしっかりと色で
染め変えるわけではないことにあります。
つまり白髪を隠すことをしないのがデメリット。
白髪が生えているということを認めて、周囲に公開することになります。
残念ながらこれを許容できない人には、白髪ぼかしは無理、できません。
美容院のカラーに白髪ぼかしはある?
美容院のカラーに白髪ぼかしはあります。
主に男性向けのメニュー。
やり方は、白髪を淡いグレーで染めることで、
黒髪との髪色の違いからくる白の強調を抑える効果。
あるいは根本を中心にブラックやブラウンで浅く染めて、
全体的に白髪が見えにくくする。
白髪が本数や割合的に目立たなくなること、髪色に艶が出ることで
見た目が若返るわけです。
女性の白髪に対してですが、ハイライトをメッシュ状に入れて
白髪ぼかしする美容師もいます。
色が抜けて薄い色素の髪である白髪と明るい色のハイライトの毛が
グラデーション状に混じって誤魔化すことができます。
地毛の黒髪や白髪があってもナチュラルに白髪隠し。
どちらも白髪染めであるグレーカラーが白髪を隠す目的に対して、
白髪をある程度残したまま若さを演出する美容師の技となっています。
市販の白髪染めに白髪ぼかしはある?
市販の白髪染めにも白髪ぼかしがあります。
やはりメンズ製品で色味はグレーに染めていくことになります。
グレーカラーの髪色を目指す色味。
ブラックやブラウンベースのものもありますが、
基本的に仕上がりが白髪っぽい色、それでいて落ち着きのある色
だと言えるでしょう。
繰り返しになりますが、白髪が生えていることを他人に
見せてもよいという考え方のカラーになりますのでご注意ください。
ヘアマニキュアで白髪ぼかし
市販の白髪染めには混ぜて使う二剤混合式のものと、
混ぜないでそのまま使えるヘアマニキュアがあります。
ヘアマニキュアは髪の表面に色を付けるだけですので、
二剤式に比較して色落ちもあり、長持ちもしません。
その変わり化学薬品を用いない天然成分ですので、
低刺激ですから毎日でも染められるというメリットがある。
1回では色がつかず、3~5回目くらいでしっかりとした
髪色に仕上がってくる、ゆっくり染まるのです。
これはデメリットとも言えますが、逆に考えますと、
ご自身のお好きな髪色の時点で止めることもできる。
色味の濃さが調整できるのです。
ブラックやブラウンで1回か2回だけ染めて、
なんとなく髪色変わったかな?ということで維持していけば、
白髪ぼかししているとも言えます。
白髪の白は弱まって、黒髪や茶髪に近い色になっているのですから。
市販のヘアマニキュアには、白髪染めトリートメントや
白髪染めシャンプーがあります。
ゆっくり染まる特性を活用して白髪ぼかし。
髪や頭皮にも優しい、美容院より経済的にお安い。
お好きなタイミングでセルフで好みの色の濃さに調整できるので
とてもよい選択だと言えます。
白髪ぼかししたいけど、グレー・シルバーのカラーになるのは
あまり気が向かないという人も、ブラックやブラウンで軽く、
淡く染めておくのも有効な白髪ケアだと言えるでしょう。
白髪染めトリートメント、白髪染めシャンプー、混ぜない泡の白髪染め、
市販のヘアマニキュアをぜひお試しください。
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